人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)
※掲載されているのは、令和3年度時点のものです。
本日、 ご紹介する助成金は、新設の事業所や法人の場合でも使える助成金です。
それが人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)です。
人材確保等支援助成金とは?
①概要と金額
本助成金は、社員待遇を改善し、離職率が低下することで、支給される助成金です。
※待遇を改善するというのは、「諸手当制度」、「研修制度」、「健康づくり制度」、「メンター制度」から選択していただき、正社員全員が何か1つ実施することが必要です。この中で一番多く選択されているのは、「健康づくり制度」です。
「健康づくり制度」とは、(a)胃がん検診(b)子宮がん検診(c)肺がん検診(d)乳がん検診(e)大腸がん検診(f)歯周病疾患検診(g)骨粗鬆症検診(h)腰痛健康診断で、特に、(f)の歯周病検診がお勧めです。
助成金額
助成金の種類 | 支給額 |
---|---|
目標達成助成 | 57万円(72万円) |
※()内の金額については、生産性要件を満たした場合の金額です。
②対象となる事業主
⑴社会保険料等を納付していること
⑵計画開始日の前日から起算して6か月前から計画期間の末日までの期間に、会社都合による解雇等をしていないこと。
⑶法令に定められた健康診断等を実施していること
⑷社員改善措置を適切に実施すること
→「健康づくり制度」を実施する場合について、費用を半額以上事業主が負担する等
⑸離職率の低下を目標とすること(評価時離職率が30%以下になっていないと受給されない)
③対象となる労働者
⑴事業所の正社員であり、雇用保険、社会保険に加入していること
→社会保険に関しては、要件を満たす者に限る。
⑵法令で定められた健康診断を受診していること
④手続きの流れ
⑴雇用管理制度整備計画の作成、提出 |
---|
↓
⑵計画の認定後、就業規則に「健康づくり制度」等の条文を追加し、届出 |
---|
↓
⑶雇用管理制度計画期間(最短で計画書を提出した翌々月の初日) |
---|
※⑶の期間は3か月以上12か月以内で設定する
↓
⑷上記⑶の期間内に研修や、検診等の実施 |
---|
↓
⑸算定期間(⑶の計画期間の終了後12か月間)終了後2か月以内に支給申請 |
---|
↓
⑹助成金の支給<57万円(72万円)> |
---|
人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)については、計画書等の書類も分かりづらく、受給されるまでが、計画作成から2年近くかかる場合があります。ただ、離職率の事業所や、業種であれば、負担も少ないため、導入しやすい助成金でもあります。
また、助成金の申請については、 就業規則や、賃金台帳、出勤簿等の書類が必要になることがあり、これらの書類に不備があったりすると、助成金申請が通らない可能性があります。
そのため、普段からの労務管理ができているかが、非常に重要な問題となってきます。
この他にも助成金申請については、細かい条件があるため、詳しくは、管轄の行政庁などで確認して頂くか、当事務所にお問 い合わせください。
当事務所では、助成金申請の他、事業所の労務管理、手続き代行、給与計算、就業規則の作成、建設業の許可・更新(入札・経審含)、古物商許可申請代行、その他各種許認可なども行っております。 埼玉県や群馬県などでお困りの方は、当事務所へお気軽にお問い合わせください。